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Jリーグ 8か月前

夏の移籍も視野に? Jリーグ、いまだ“出場ゼロ”の逸材6人。分厚い選手層に阻まれているのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:郡司璃来(ぐんじ・りく)

郡司璃来
【写真:Getty Images】

生年月日:2005年8月3日(19歳)
所属クラブ:清水エスパルス

 高校サッカーが生んだ天性の点取り屋は、J1の舞台でチャンスをもらえるだろうか。

 現在19歳の郡司璃来は、高校サッカーの名門である市立船橋高校出身。3年時に出場した第102回全国高校サッカー選手権大会では、背番号10を着用し、エースとして攻撃を牽引した。チームは準決勝敗退となってしまったが、郡司は1回戦でハットトリックを記録するなど得点を量産し、青森山田高校の米谷壮史と並んで大会得点王(5ゴール)に輝いている。

 そして昨年、同選手は清水エスパルスでプロサッカー選手の仲間入りを果たした。

 デビューシーズンとなった昨季は公式戦9試合に出場。天皇杯の三菱重工長崎SC戦では、4ゴール1アシストを記録するというインパクト抜群の活躍を残した。

 2024年の公式戦総プレータイムは300分に満たないほどだったが、確かな経験を積むことができた1年だったと言えるのではないか。同年4月にはマジョルカBの練習に参加し、世界の舞台を肌で感じている。

 しかし、清水がJ1に昇格した今季は、ここまで郡司に出場機会が巡ってきていない。若手選手が起用されることも多いYBCルヴァンカップの試合でも出番は訪れなかった。

 スカッドには北川航也やアフメド・アフメドフら優秀なアタッカーが揃っていることに加えて、チームが昇格組ながらリーグ10位と健闘していることを考えると、このまま同クラブにいても状況が好転するとは考えにくい。19歳のストライカーが夏に出場機会を求めて期限付き移籍を志願しても不思議ではないだろう。

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