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明治安田J1リーグの第10節、東京ヴェルディ対ヴィッセル神戸はアウェイの神戸が1-0で勝利した。中盤だけでなくサイドバックもこなす器用さを持つ鍬先祐弥は、この試合ではアンカーとして攻守に貢献する働きを見せた。決して目立つ存在ではなくても、チームにいたら助かる。アンカーとしての鍬先の役割とは。(取材・文:河治良幸)
東京ヴェルディ戦の影の勝利の立役者

【写真:Getty Images】
ヴィッセル神戸はアウェイで東京ヴェルディに1-0の勝利で、今シーズン3勝目をあげた。中盤のアンカーで、3試合ぶりのスタメンとなった鍬先祐弥は最終ラインと攻撃陣の繋ぎ役として稼動しながら、守備ではヴェルディの第二ターゲットマンでもあるシャドーの染野唯月に大きな仕事をさせず、齋藤功佑の飛び出しなどでも奮闘した。
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扇原貴宏の定位置となっているポジションで、鍬先がこのポジションで出るのは第4節のアビスパ福岡戦以来の2試合目となるが、鍬先は左サイドバックやインサイドハーフでも起用されており、ここまでスタメンは7試合。ポリバレントとしての重要な役割を果たしている。
中盤の底でバランスを取り、厳しく相手の起点を潰しながら、効果的なパスでリズムを作るのが彼の真骨頂だ。その意味でも、ヴェルディ戦は神戸を勝利に導く影の立役者だった。
吉田孝行監督も「鍬先に関しては球際の部分であったり、セカンドボールの回収であったり、そういう部分で機能するんじゃないかと思っていました」と語るように、1試合少ないながら16位に沈んでしまった神戸がいま一度、奮起して前を向く意味でも、重要な仕事を果たしたと言える。