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Jリーグ 2か月前

家長昭博は「いろんなことを相談しながら…」。川崎フロンターレはピッチで意思統一して死闘を制した【ACLE現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 江藤高志 photo by Getty Images

「それは確かにそうですけど」最後の戦いに向けて家長昭博は…

「守りに入った時は、今年はみんなで意思統一を、シゲさんの戦術の中で、守り切るときの守り方というのはやってきていたので」

 Jリーグでの日常を、ACLE決勝進出をかけた準決勝の最終盤で応用させる。それができるのがこのチームの強みなのは間違いない。

 試合はそのまま3-2で勝利。アジアの頂点まで残すところあと1勝となった。

「こういうチャンスはめったにないと思いますし、みんなが良いコンディションで臨めたらなと思います」と決勝戦を見据える家長だが、そんなチームに懸念材料があるとすれば、中2日での連戦を強いられる選手たちのコンディションであろう。

「そうですね。それは確かにそうですけど」とチーム状態の難しさを口にする家長だが「でもできることをやって、少しでも良い状態で、みんなで臨むしかできないですね」と口にした。

 決勝で対峙するアル・アハリはジェッダのチームだ。フロンターレがそうであるように、アル・アハリにとってもアジア王者は大きなモチベーションになる。ましてやホームタウン、ジェッダでの試合だ。確実に圧倒的なアウェイの雰囲気を作られるはず。あまり良くないというピッチコンディションも含め、厳しい戦いが待っている。

 それでも家長は「(ピッチについて注意することは)特にないんじゃないですかね」と話す。なぜならば「今日(準決勝を)やってだいたいどんな感じか分かった」からだ。もちろん、アル・アハリに比べると適応のための時間は長くはないが、適応できないという話でもない。

 そもそも泣いても笑っても、ACLEは残り1試合。歴史に名前を刻むために勝つしかない。そう何度も巡ってこないであろうこの大きなチャンスを掴むための最後の戦いが待っている。

(取材・文:江藤高志)

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【了】

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