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Jリーグ 2か月前

「最初は苦しかった」荒木駿太はベガルタ仙台で受け入れられ、喜びを感じる。ついに迎えた節目に「少し泣きそうに」【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志

「よく言えばそんな感じです」続く無得点に押し寄せる焦り

「得点を期待されている中で、ずっとゴリさん(森山監督)も使ってくれている中で、なかなか結果が出ない部分で悔しい気持ちもありましたし、プレッシャーというのもあった。けど、そのプレッシャーを楽しんでいたと言うか、いつか取れるだろうというのは思っていなくて、1試合1試合にずっとかけていたので、それが今日だったというだけだと思います」

 プレッシャーがある中で、ネガティブになりそうな状況に抗いながら、この試合こそゴールを取ろうと思い続けてようやく決まったゴールだった。

「インタビューでも、なかなか点が遠いですねというのは言われて、プレッシャーはありますけど、焦らずにやっていきたいというのは常々言っていました。焦りもありましたけど、この1点でホッとしましたし、次チャンスが来ても冷静に決めていけるかなというのは思っています」

 プレッシャーを楽しむとは言うものの「良く言えばそんな感じです」と決してこの状況に焦りが無かったわけではなかった。焦りや周囲からのプレッシャーと戦いながらゴールを決められて、本当にホッとした様子だった。

 ゴールこそ決まっていなかったが、これまでの試合では少し下がってボールを受けて攻撃を活性化させたり、ゴールの起点となったりアシストをしたりと、チャンスメイクの部分では獅子奮迅の活躍を見せてきた。だからこそ森山監督もリーグ戦全試合で起用し続けてきたわけだが、意外にも仙台のようなサッカースタイルはこれまで経験して来なかったのだという。

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