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【写真:Getty Images】
川崎フロンターレFW山田新がガンバ大阪戦へ意気込み
川崎フロンターレは21日の浦和レッズ戦から一夜明け、トレーニングを公開した。昨季日本人最多タイの19ゴールをマークしたFW山田新は、ここまで15試合で2得点と苦しんでいる。チームが上向きつつある中で、点取り屋として結果を残し、チームを勝利に導けるように、自身と向き合っている。
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山田の「ケチャドバ」はいまだ訪れない。だが、試合の中で得ているものも確実にある。
「苦しい時期ではありますけど、しっかり冷静に振り返れてるし、ポジティブな要素もたくさんある。ネガティブになりすぎてても時間がもったいないし、試合がすぐにくるので、得点シーンを冷静に振り返っている。瀬川(祐輔)君のゴールもそうですけど、しっかり自分が入って、空いたスペースを使えてるし、1点目も自分が触ってからだった」ときのうの浦和戦で得点こそ生まれなかったが、ゴールに絡むプレーが増えてきている。
また、今季から長谷部茂利監督の新体制となり、変化を遂げているチームに対して順応もしてきている。「今年から変わった中でもっとコミュニケーションが必要だなっていうのを感じているので、そこはよりとれてはきていて、それがチャンスが増えてきていることにつながっていると思う」とゴールをとるための日々の準備は怠らない。
山田は昨季、得点ランキング3位タイとなる19ゴールをあげ、大卒2年目ながら大きくブレイクした。今季は15試合に出場し、2得点。3月29日のFC東京戦以来、ゴールから遠ざかっている。これほどまでに得点を奪えない期間は「あんまりないかもしれない」という。
それでも、現在進行形で続く苦い経験とも向き合う覚悟はできている。
「本当に苦しいし、チームに申し訳ない気持ちは本当にありますけど、自分のサッカーのキャリアにおいてすごく重要な時間だと思うし、フォワードをやってる以上こういう時期は絶対来ると思う。メンタル的にはすごく成長してると思うし、これを本当に成長につなげないと意味ないと思う。いらない時間ですけど、自分にとって必要だったって言えるような時間にしたいとも思っているし、成長できてる感覚もあります」
これまでの経験に加えて、あえて変えたり試したりしている部分もあるようだ。今季から加わった大黒将志コーチの指導によって変えたところもしかり、自分を貫いているところもしかり、詳細こそ明かさなかったが、得点をあげるために試行錯誤しているのだろう。
山田が迷う暇もなく、試合はまたすぐにやってくる。25日のガンバ大阪戦へすでに気持ちは切り替わっている。
「この間勝てなかったですけど、チームとしてはすごく良い内容の試合が続いてると思うし、自信を持ってやれている。自分がゴールを取れれば勝てると思うので、そこを狙い続けて勝たせられればいいかなと思います」
試行錯誤の日々を乗り越え、自らの手でケチャップの蓋を開けた先に、山田のサッカー人生にとって必ずプラスに働くものが待っているはずだ。
(取材・文:編集部)
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