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Jリーグ 6か月前

ジュビロ磐田は着実に前進している。江﨑巧朗が口にした手応えの正体。「別にどんな相手だろうと…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸

「別にどんな相手だろうとあんまり関係ない」

 攻守両面でやれた感覚があったからこそ、なおさら大宮を相手に勝ち点3という結果を引き寄せられなかったことを悔やむ。それでも「自分たちが主導権を握って90分間支配し続けられれば、別にどんな相手だろうとあんまり関係ないので。どれだけ自分たちの時間を長くできるかっていうところは、これからもやっていきたい」と言うように、この“アタッキングフットボール”から逃げることなく、前に進んでいくことに、貪欲な姿勢を示す。

 最終ラインから攻守両面でリーダーシップを取る江﨑を軸として、4バックはもちろん、120分間の激闘を制したルヴァン杯のガンバ大阪戦で初めて使った3バックも、効果的なオプションとして取り入れるなど、着実に磐田は前進している。

 しかし、千葉や大宮といった上位のライバルも強く、3位のベガルタ仙台やスーパーエースの渡邉新太が快進撃を牽引する水戸ホーリーホック、攻守に安定感のある徳島、じわじわ浮上してきているサガン鳥栖やV・ファーレン長崎といったライバルに打ち勝っていかなければ、J2優勝、自動昇格の道は開けてこない。

 キャプテンの川島永嗣も「いいプレーをチームとしてしながら、結果に結びつけられなければ、自分たちは上にいけない」と認めるように、内容に結果をどう付けていけるか。その意味ではJ2で唯一、勝ち残っているルヴァン杯で、清水エスパルス、ガンバ大阪に続いて湘南ベルマーレを撃破し、天皇杯のSC相模原戦にも勝利することで、自信を付けてリーグ戦再開となるホームの愛媛FC戦に繋げることが求められる。

 ある意味、総合力も試される中で江﨑のパフォーマンスやリーダーシップと共に、磐田の戦いに注目していきたい。

(取材・文:河治良幸)

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【了】
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