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Jリーグ 6か月前

佐々木旭は中村憲剛に思いを伝えて現実に。川崎フロンターレで「やっと年1の男を卒業」、目標を上方修正する【コラム】

シリーズ:コラム text by 江藤高志 photo by Getty Images

「やっと卒業できたので」4年越しの思いの詰まるゴール

 最後に余談になるが、佐々木のこの得点はリーグ戦シーズン2点目だった。

「やっと年1の男を卒業できたので」と笑顔を見せる佐々木は今季がプロ入り4年目のシーズンとなるが、過去3シーズンのリーグ戦で決めてきたゴールはそれぞれ1得点のみだった。常々、シーズン2点目がほしいと口にし続けてきていた佐々木の「やっと年1の男を卒業できたので」との言葉は、つまりは4年越しの思いが詰まった重みのあるものでもあった。

 そうやって一つの壁を乗り越えた佐々木ではあるが、「あと3点くらい取れればいいかなと思います」と突然自らハードルを上げたのは面白かった。

 突拍子もない上方修正ではあるが、もともとシュートへの意欲は強い選手だ。ミドルレンジからのシュートも武器で、これまでも相手ゴールを脅かしてきていた。ただし課題があるとすれば、シュートが枠に飛んでいないということ。どれだけいいタッチでシュートを蹴れたとしても、枠に飛ばせなければ可能性はほとんどゼロ。そんな経験を繰り返してきたからこその広島戦の決勝ゴールだった。

 壁を一つ越えた佐々木は、点の取れるサイドバックとしてどこまで結果を伸ばせるだろうか。

(取材・文:江藤高志)
 

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【了】

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