4位:京都サンガF.C.

【写真:Getty Images】
2025リーグ順位:3位(10勝4分6敗)
京都サンガF.C.も決して派手な補強を行ったわけではない。だが、6月にチームへと合流する2選手は、いずれも即戦力として活躍が期待できる人材だ。
ジュビロ磐田から加入したレオ・ゴメスは、ハードワークを売りにするボランチ。単純に身体が強いだけでなく読みの鋭さも併せ持っており、素早い寄せで相手のボールを絡め取ってしまう。母国ブラジルの偉大な“先輩”ドゥンガのプレー集をよく見ていたという男は、京都の中盤を引き締める役割を担うだろう。日本でのプレーを約1年半経験し、試運転がすでに済んでいる点も大きい。
もう1人の補強選手は、東京ヴェルディやCDナシオナル(ポルトガル)への期限付き移籍から復帰した山田楓喜である。パンチ力抜群のシュートも繊細なパスも自由自在に繰り出すことができる“魔法の左足”は、シーズン後半戦の京都の大きな武器となるはずだ。
チーム内に似たキャラクターの選手がいないため、攻撃陣の良いアクセントとなり得る。また、山田は言わずと知れたフリーキックの名手でもある。試合の流れに関係なくゴールを陥れることができる点は非常に魅力的だ。パリ五輪世代屈指のプレースキッカーがいるだけで、対戦相手は自陣近くでのファウルを恐れるようになる。
京都はここまで10勝4分6敗の3位と、J1リーグで大躍進を遂げている。強さと速さを兼ね備えるボランチ、そしてユース出身のレフティーを迎え入れ、さらにアクセル全開でシーズン後半戦を邁進していく可能性は十分にある。