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2025シーズンの明治安田Jリーグは、7月7日~8月20日に第2登録期間(ウインドー)を迎える。第1登録期間と特別登録期間でも数多くの“移籍劇”があったが、今夏はどのような驚きの移籍発表が世間を賑わすのだろうか。今回は、移籍によって周囲に大きな波紋を広げた選手を5人ピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照
DF:新井直人(あらい・なおと)

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年10月7日
移籍先:アルビレックス新潟→サンフレッチェ広島
移籍日:2024年3月
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SNS時代の“闇”を見たのが、新井直人のサンフレッチェ広島への移籍に伴う諸々の騒動だ。
2019年2月に新潟経営大学からアルビレックス新潟に入団した新井は、同クラブでプロデビューを飾る。2021年1月にはセレッソ大阪へと活躍の場を求めるも、2023年2月には新潟へ完全移籍で復帰。同シーズンは明治安田生命J1リーグ(現:明治安田J1リーグ)で24試合に出場して3得点を挙げる充実ぶりで、左右どちらも遜色なくこなせるサイドバックとして獅子奮迅の働きを見せた。
だが、2024年3月に広島への完全移籍が発表された後、SNS上には新井に対するネガティブなコメントが多数投稿された。それらは正当な批判の域を超え、誹謗中傷にまで発展。匿名の明確な悪意は家族にも向けられ、新井は「これ以上、妻や家族を巻き込んで意見するのはやめていただきたいと思います」(2024年3月27日/新井の公式Xより)と訴えた。
一度退団を経験し、復帰してわずか1年での再退団。しかも、2024シーズンのJ1で3試合に出場したタイミングでの移籍とあって、新潟サポーターの中には新井の決断を理解できない者も少なからずいたのだろう。新シーズン開幕直後に主力ディフェンダーが抜けるという衝撃を怒りに転換してしまった者による“暴走”が、先に述べたSNSでの誹謗中傷だったことは想像に難くない。
そんな新井は広島加入初年度にJ1で32試合に出場して6得点5アシストをマーク。2025シーズンも17試合に出場して3得点2アシストと結果を残しており、優勝争いを演じる広島にとって欠かせない存在となっている。