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Jリーグ 5か月前

裏切り行為!? Jリーグ、移籍で物議を醸した選手5人。批判や誹謗中傷まで…。古巣ファンの困惑や怒りを引き起こした男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:バスケス・バイロン

東京ヴェルディのバスケス・バイロン
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年5月16日
移籍先:東京ヴェルディ→FC町田ゼルビア
移籍日:2023年7月

 シーズンの重要局面で、J1昇格争いを繰り広げるライバルクラブに加入する“異例の移籍”でサポーターをざわつかせたのがバスケス・バイロンだ。移籍が実現した2023年7月、バイロンが加入したFC町田ゼルビアと古巣の東京ヴェルディは1位と2位という位置づけ。当然、ヴェルディサポーターからは強い反発が起こり、“東京クラシック”と題した熱戦を演じてきた両クラブの間に深い因縁を残した。

 チリ生まれで小学3年生の時に両親の仕事の都合で来日したバイロンは、青森山田高等学校3年時に主力として全国高等学校サッカー選手権大会優勝に貢献。2019年2月にいわきFCへ入団して、Jリーグの舞台に足を踏み入れた。

 “事が起こった”のは2023年7月。バイロンは明治安田生命J2リーグ(現:明治安田J2リーグ)で2位につけていたヴェルディから、首位を走る町田への移籍を決断する。町田を率いるのが高校時代の恩師である黒田剛監督だったことも、バイロンの背中を押したはずだ。だが、J1昇格争いの直接のライバルに加入した影響は大きく、ツイッター(現:X)上では「禁断の移籍」がトレンドに急上昇。ヴェルディサポーターの怒りの声が乱立する事態となった。

 しまいには、クラブOBの高木義成氏が「ヴェルディのJ1復帰のストーリーがどんどん出来て来てるな」(2023年7月6日/高木の公式ツイッターより)と投稿し、バイロンの移籍劇はさらに注目度を増していく結果に。およそ1年半にわたって守り続けてきた緑色のユニフォームをかなぐり捨てたことで、バイロンはすっかりヒール役となってしまった。J1昇格により近いクラブでプレーしたい、再び黒田監督の指導を受けたいといった気持ちがあったとしても、移籍のタイミングとしては些か悪すぎた印象だ。

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