6位:名古屋グランパス
移籍補償金等収入:6億4900万円
退団した選手例:藤井陽也、相馬勇紀、森下龍矢
多くのクラブにおいて、入退団のバランスは得てして退団側が多数派を占める。しかしJリーグ公式の移籍情報によれば、2024年度の名古屋グランパスはその均衡が完璧に釣り合っており、その時点での差し引きは0人だ。
同年度に加入した選手として菊地泰智や原輝綺、FC東京からローンで加入していた徳元悠平も完全移籍に切り替わり、キーマンとして活躍が続いている。
とはいえ、“質的”に退団した選手とバランスがとれていたかは疑問符が付く。クラブを去った選手として相馬勇紀、契約満了で丸山祐市がおり、海外へはレンタルを経て藤井陽也と森下龍矢がそれぞれベルギーのコルトレイクとポーランドのレギア・ワルシャワに渡った。
サッカー日本代表クラスが複数去ったのに対し、その代わりとなる選手が少ないように見える。移籍金として名古屋は6億4900万円を得たが、それが相応のリターンだったかは議論の余地がありそうだ。
2023シーズンの名古屋は6位でフィニッシュしたが、翌2024年は11位。今季序盤はリーグ最下位に沈み、危機感を募らせるファン・サポーターも少なくなかったはずだ。順位を下げ続けていることからも、戦力の充実が出来ているとは言い難いだろう。
今夏の移籍市場で、名古屋は東京ヴェルディの10番・木村勇大を獲得。これまでのところ今回のマーケットで最も大きな動きのひとつだが、この補強策はどのような影響をチームにもたらすだろうか。
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