サッカー日本代表はFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でラウンド32敗退。目標としていた「優勝」には手が届かなかったものの、もはやグループリーグ敗退で終わるようなチームでないことを証明した。その一方で、前回のW杯後、明らかに後退した代表チームも存在する。今回は、2022W杯出場国で、当時と比較して期待感が大きく薄れてしまったチームを紹介する。[2/10ページ]
サウジアラビア代表
カタールW杯成績:グループステージ敗退
北中米W杯成績:グループステージ敗退
最新FIFAランキング:58位
【巨額投資でマンチーニを招へいも…】
サウジアラビア代表は、FIFAワールドカップ2022(W杯)のグループステージで敗退したが、初戦でアルゼンチン代表を撃破し、大きなサプライズを起こした。
しかし、あの衝撃を2026年に再現できなかった。
この4年間、サウジサッカー界を襲ったのは「巨額投資と代表強化の乖離」という皮肉な逆転現象だった。サウジアラビアは、エルヴェ・ルナール監督が2023年に退任。後任として、年俸2500万ユーロ(約46億2500万円)とも言われる破格の条件でロベルト・マンチーニを招へいした。
しかし、AFCアジアカップ2023では、決勝トーナメント1回戦で韓国代表にPK戦の末に屈した。マンチーニ監督はPK戦の終了を見届けずロッカールームに引きあげたことも問題視された。
2024年10月のW杯アジア3次予選では、サッカー日本代表に敗れると、続くバーレーン代表戦でも引き分け、契約解除となった。
【サウジリーグの注目度が高まった一方で…】
その後、サウジアラビアはルナール監督が再任。かつての“成功体験”に頼り、アジア4次予選を経て、なんとか3大会連続のW杯出場を決めた。しかし、本大会を直前に同監督が退任。ヨルゴス・ドニス監督を後任に迎えたが、効果は現れず、結局のところ本大会では1勝もできずグループ敗退に終わっている。
クリスティアーノ・ロナウドらの加入でリーグの注目度は増したが、皮肉にも代表クラスの地元選手らがスター選手を前に出場機会を奪い、実戦不足という弊害を招いた。これにより代表チームが弱体化するという、最悪の結果が起きている。
この4年間でサウジプロリーグが世界のサッカー界に与えた衝撃は大きいが、サウジアラビア代表の印象はむしろ弱まっている。

