サッカー日本代表はFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でラウンド32敗退。目標としていた「優勝」には手が届かなかったものの、もはやグループリーグ敗退で終わるようなチームでないことを証明した。その一方で、前回のW杯後、明らかに後退した代表チームも存在する。今回は、2022W杯出場国で、当時と比較して期待感が大きく薄れてしまったチームを紹介する。[1/10ページ]
カメルーン代表
カタールW杯成績:グループステージ敗退
北中米W杯成績:出場なし
最新FIFAランキング:43位
【W杯出場を逃しただけなく…】
カメルーン代表はFIFAワールドカップ2022(カタールW杯)のグループステージで敗退した。それでも、同最終節では、ブラジル代表に勝利し、“爪痕”を残している。
しかし、その後の4年間は、さらなる飛躍どころか、組織の混迷による後退が際立っている。
象徴的なのは北中米W杯アフリカ予選だ。本大会の出場枠が拡大されたにもかかわらず、人口55万人に満たないカーボベルデ代表に屈して本大会出場権を逃す痛恨の失態演じた。
アフリカネイションズカップ2023ではベスト16、同2025ではベスト8止まり。かつて大陸を席巻した「不屈のライオン」の威光は、目に見えて陰り始めている。
その要因として、良くも悪くも議論の中心にいるのが、2021年12月にカメルーンサッカー連盟の会長に就任したサミュエル・エトーだ。
【エトーが批判される理由】
代表最多得点記録(56得点)を持つ英雄は、その知名度と行動力で改革を推し進めてきたが、会長としての評判は良くない。2024年にはカメルーン政府スポーツ省がマルク・ブリスを新監督に任命したところ、エトー会長らが認めず、公然と対立した。
さらにエトー会長は、代表選考にも介入したとされる。特にカメルーン代表で通算45ゴールを決めているヴァンサン・アブバカルの招集外は、自身の代表最多得点記録更新を阻止するためのことだという噂もあった。
会長の改革がいつか実を結ぶ可能性は否定できないが、現時点ではその強すぎる個性が規律を揺さぶり、チームの弱体化を招いているように映る。絶対権力を前に、ライオンの牙は抜かれてしまうのだろうか。

