サッカー日本代表はFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でラウンド32敗退。目標としていた「優勝」には手が届かなかったものの、もはやグループリーグ敗退で終わるようなチームでないことを証明した。その一方で、前回のW杯後、明らかに後退した代表チームも存在する。今回は、2022W杯出場国で、当時と比較して期待感が大きく薄れてしまったチームを紹介する。[9/10ページ]
ドイツ代表
カタールW杯成績:グループステージ敗退
北中米W杯成績:ラウンド32
最新FIFAランキング:12位
【復活したかに思われたが…】
2018年ロシア大会、2022年カタール大会と2大会連続でグループステージ敗退を喫したドイツ代表は、ユリアン・ナーゲルスマン監督の下で復活への道を歩み始めたかに見えた。
自国開催となったUEFA EURO2024(欧州選手権)では、優勝したスペイン代表に準々決勝で延長戦の末に敗れたものの、ジャマル・ムシアラやフロリアン・ヴィルツら若い才能を中心に躍動。翌年のUEFAネーションズリーグでも準決勝まで進み、長い低迷期からようやく抜け出したとの期待が高まっていた。
しかし、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)で、その期待は再び裏切られた。
【再建のキッカケはどこに?】
グループステージではキュラソー代表を7-1で粉砕し、コートジボワール代表にも2-1で勝利。一方、第3節ではエクアドル代表に1-2で敗れ、盤石とは言い難い内容のまま決勝トーナメントへ進んだ。
そして、ラウンド32で対戦したのはパラグアイ代表だった。試合は1-1のまま延長戦でも決着せず、PK戦へ突入。ドイツ代表は3-4で屈し、またしてもW杯の早い段階で姿を消した。
もともと不安はあった。ナーゲルスマン監督はクラブ時代からトーナメントに強くなく、一部メディアでは求心力のなさも指摘されていた。結果として、1回戦でPK負けを喫していることから、やはり一発勝負にめっぽう弱いことが証明されてしまった。
また、以前から指摘されているストライカー不足も顕著に。カイ・ハフェルツは点取り屋タイプではなく、アーリング・ハーランドを擁するノルウェー代表やキリアン・エンバペを擁するフランス代表のような、苦しい時にも打開できる理不尽さが備わっていなかった。
かつてのドイツ代表は、内容が悪くても勝ち上がる“大会巧者”として恐れられていた。ところが近年は、その勝負強さが完全に失われている。
大会後にはナーゲルスマン監督が退任。EURO2024で見えた復活の兆しも、結局は一時的なものに終わってしまった。2014年ブラジルW杯を制したサッカー大国は、12年が経過した今も再建の出口を見つけられずにいる。

