FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が大詰めを迎えている。世界最高の頂点を懸けて戦う代表チームの監督たちは、それぞれの国の連盟から高額なサラリーで雇用されていることがほとんどだが、その一方で、決して厚遇されているとは言えない条件で契約している指揮官もいる。今回は、北中米W杯に挑んだ代表監督たちの推定年俸の低額ランキング1〜10位を紹介する。※年俸は『Salaryleaks.com』を参照。[10/10ページ]
1位:ディック・アドフォカート(キュラソー代表)
生年月日:1947年9月27日
推定年俸:9.6万ユーロ(約1,776万円)
国籍:オランダ
【逆オファー】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)出場48カ国で最も年俸が低い指揮官は、キュラソー代表を率いたディック・アドフォカート監督だ。その年俸は9.6万ユーロ(約1,776万円)とされている。
アドフォカート監督は、1994年に母国オランダ代表を率いてベスト8進出を果たした。2006年のドイツW杯では韓国代表を指揮。そのほかにもイングランドやドイツで名門クラブを率いてきた。
2024年1月には、自ら働きかける形でキュラソー代表監督に就任。オランダ王国の自治領である同国に対し、連盟は監督の豊富な人脈を駆使したオランダ系実力派選手の招集を期待した。その狙いは的中し、多くの欧州組をチームへ引き入れることに成功する。
欧州基準の戦術を注入されたチームは、予選を無敗で駆け抜け、人口わずか15万人という「W杯史上最小国」の本大会初出場という歴史的奇跡を成し遂げた。
【78歳のラストダンス】
本大会直前の2026年2月、家族の健康上の理由で一度は辞任を決断したが、容態安定と名将の帰還を切望する選手たちの熱い気持ちを受け、5月に復帰を果たす。
78歳というW杯史上最高齢の指揮官として挑んだ本大会は、初戦で強豪ドイツ代表に1−7の大敗を喫する厳しい幕開けとなった。だが第2節ではエクアドル代表を相手に0−0と食い下がり、同国史上初の勝ち点1をもぎ取る歴史を刻んだ。
サラリーではなく情熱で戦い抜いた生き様は、母国オランダでも「名将の美しい花道」と最大級の賛辞を浴びた。
【著者プロフィール:編集部】
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