フットボールチャンネル

Jリーグ 7か月前

あの日、吐露した悔しさ。高井幸大は変わった。「あいつもたくましくなって…」川崎フロンターレを鼓舞するリーダーに【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

JリーグをDMM×DAZNホーダイでお得に観る


川崎フロンターレ 最新ニュース

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)は、川崎フロンターレにとって悲願のタイトルになる。川崎が初の主要タイトルを獲得する2年前、アカデミーの門を叩いた高井幸大はサッカー日本代表に定着するまで成長している。チームを引っ張る頼もしさには、同僚も一目置いている。(取材・文:加藤健一)

「私も真似してみたんです」キャプテン抜擢の真相


【写真:Getty Images】

 4月9日、横浜F・マリノスとのリーグ戦でキャプテンマークを託された。長谷部茂利監督にとって20歳という年齢はさほど問題にはならなかったらしい。

JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]


「もう十分リーダーだと思う。年齢関係なく、彼は下部組織から長くこのクラブにいる」

 今季から指揮を執る長谷部監督は、高井の姿にある選手を重ねていた。

「昔、オシムさんが言っていたんですけど、阿部勇樹をキャプテンにしました。彼は長いことジェフ千葉に所属していました。私も真似してみたんです。それくらい(高井は)いい選手だと思います」

 この試合で川崎は、直近の試合から大きくメンバーを替えていた。キャプテンの脇坂泰斗、副キャプテンの佐々木旭と山田新はいずれもベンチスタート。同じく副キャプテンの丸山祐市はベンチを外れていた。

「そういえばキャプテンいないな。(腕章が)置いてあるなと思って」

 高井は自然体でその重責を受け入れていた。監督からのメッセージはなかったというが、その意図は十分に理解していた。

 一方でベンチスタートとなった佐々木は、「(小林)悠さんか(河原)創君かなと。誰が円陣で喋ってるんだろうと思ったら、幸大だった」と言う。ただ、高井がキャプテンマークを巻くことを知らなかったが、さほど驚きはなかった。

「今はすごく声を出して引っ張っているし、キャプテンらしかった」

 試合後のミックスゾーンでの言葉数は少ない。ユースで同期だった大関友翔は「ユースのときは頼りないキャプテン。声は出さないし、“ふにゃ”ってしていることも多かった」と評価は手厳しい。だが、大関が福島ユナイテッドへの期限付き移籍から復帰した今季、1年ぶりに見た高井の立ち居振る舞いには一目置いている。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!