ドイツ人記者が記憶する内田篤人の言葉。「南アは悲しかった。でも、僕をさらに強くした」

ドイツ記者が抱く、内田篤人の印象とはどのようなものか。過去のインタビューを通じて、聞いたW杯への思いとは。内田の言葉とともに、記者が出合った姿を思い返す。(翻訳・杉山孝)

2014年01月24日(Fri)11時08分配信

text by フランソワ・デュシャト photo Ryota Harada
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【フットボールサミット第16回】掲載

スターの雰囲気をまとわない男

ドイツ人記者が記憶する内田篤人の言葉。「南アは悲しかった。でも、僕をさらに強くした」
内田篤人【写真:原田亮太】

 ダビド・ニーンハウスと私は、練習場の近くにあるシャルケのレストランで内田篤人とのインタビューをアレンジした。「Ess null vier」(「04を食べよう」と意味するドイツ語だが、クラブを表す「S04」と発音が同じ)という名のレストランでその日、他にも何人かの選手のインタビューが行われていたが、内田と話をしているのは私たちだけだった。

 インタビューの最中、チームメイトがインタビューを受けている内田を見つけてからかっていた。「ウッシー」は、とてもシャイな様子で微笑んでいた。

 私たちは、内田のことをとてもフレンドリーで紳士的な選手だとみている。質問への答えにも、私たちはとても満足した。ブンデスリーガの選手にはお決まりのフレーズを口にするだけの選手も多く、よくしゃべってくれても中身がないことも少なくない。

 内田は答えを出すことに深い興味を抱いてくれているようで、質問に対しての自身の見方を語ってくれた。違う国と文化からやって来た人物がドイツのサッカーをどのように見ているかを知ることは、私たちにはとても興味深いことだったのだ。

 内田が身につけていたのは練習着だった。通訳を介したインタビューは通常よりも時間がかかるが、彼はとても忍耐強い。ジョークを言うこともあったし、笑みを浮かべるオープンな性格の内田は、本当に良い雰囲気をつくり出してくれていた。そこに近寄りがたいスターの雰囲気はない。

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