精彩を欠いたファン・ペルシー
マンチェスター・ユナイテッドは8日、プレミアリーグ第28節でウェストブロミッチと敵地で対戦し、3-0で快勝した。香川は2-0で迎えた後半31分から途中出場し、前回のチャンピオンズリーグ(CL)16強初戦のオリンピアコス戦に続いて公式戦2試合連続出場となったが、特に見せ場を作れずに終わった。
今回も4-2-3-1の布陣で臨んだユナイテッドは、オランダ代表FWファン・ペルシーを最前線に置き、2列目トップ下にはイングランド代表FWルーニー、右にスペイン代表MFマタ、左に19歳若手MFヤヌザイを配した。
今季のユナイテッドの先発メンバーには必ずと言っていいほどイングランド代表MFヤングかエクアドル代表MFバレンシアが名を連ねており、2月25日に行われたオリンピアコスとのCL16強第1戦では両選手が先発し、「今季最低」と称されたパフォーマンスで完敗を喫した。
一方、リーグ前節のクリスタルパレス戦では、1月下旬にマタが加入して以来、初めて前述の2人が先発落ちし、不動のファン・ペルシー、ルーニー、マタに加えてヤヌザイが2列目に入った。そして今回、同メンバーで臨んだウェストブロミッチ戦では3-0と快勝した。
ユナイテッドが前半34分に決めた先制ゴールは、ファン・ペルシーのFKからDFジョーンズが頭で合わせたものだったが、ファン・ペルシー周辺の攻撃プレーは今まで通り単調だった。
その要因として、前回のオリンピアコス戦後、「同僚が僕のエリアでプレーするから難しい」とオランダメディアに吐露したファン・ペルシーが、今回も苛立ちを見せながらプレー。
あわや2枚目の警告で退場となってもおかしくない際どいタックルを仕掛けるなど、振るわなかったことが挙げられる。後半18分に交替を命じられると、首を横に振るしぐさを見せ、チームに対する不満とも取れる態度を示した。