浦和は昨年の失敗から何を学んだのか。ACLで手にした大きな1勝。1年越しで果たすサポーターとの約束

浦和レッズは、2月24日に行われたシドニーFC戦に2-0で勝利し、ACL白星スタートを切った。昨年は結果を残すことが出来ず、グループステージ敗退。サポーターからブーイングされる試合もあった。しかしその1年後、彼らは再び挑むアジアの戦いで、素晴らしい戦いを見せた。彼らは、昨年の失敗から何を学んだのだろうか。そして、“赤き血のイレブン”は、1年越しでサポーターとの約束を果たそうとしている。
(取材協力:ダン・オロウィッツ)

2016年03月01日(Tue)10時40分配信

text by 今関飛駒 photo Getty Images , Dan Orlowitz
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浦和、ACL初戦で快勝。元清水の豪州代表も称賛

浦和
ACL初戦のシドニー戦を勝利した浦和レッズ【写真:Getty Images】

「ひとつになろう! 頑張るから!」

 浦和レッズのキャプテン、阿部勇樹がブーイングを響かせた埼玉スタジアムのサポーターに向けて涙ながらに訴えたのは、もう1年も前の話だ。2015年3月4日、浦和はACL第2節でブリスベン・ロアーにホームで敗れた。結局、このシーズンのACLは1分4敗でグループステージ敗退。最終節でアウェイのブリスベン戦に勝利したものの、反撃には遅すぎた。

 しかし、1年後のこの日に見た浦和は違った。相手は同じオーストラリアのシドニーFC。相手にほとんど決定的なチャンスを作らせずに2-0の完封勝利を収め、シーズン初戦としては上々のスタートを切った。

「私がJリーグでプレーしていた時よりも、浦和はずっと良くなっている。その時の浦和は難しい時期だったが、今は良い選手を揃えている。むしろ、シーズン開幕前に今日のような試合が出来たことに恐怖すら感じる。シーズンが始まれば、もっと良くなるはずだ」

 そう語ったのは、シドニーFCのキャプテンを務めるアレックス・ブロスケだ。この日は途中出場だったためキャプテンマークを巻くことはなかったが、清水エスパルスで2011年から1年半プレーした元オーストラリア代表は浦和を称賛している。

 当時アレックスが日本でプレーしていた2011年は、浦和が過去10年で最低成績の15位に低迷し、残留争いを強いられていたことから、彼の印象が変わっていても不思議ではない。しかし、どんなにメンバーが変わろうとも、浦和には当時から変わらない不変的な存在がいる。それは、赤く染まった熱狂的なサポーターだ。

 この日、埼玉スタジアムに駆け付けた2万人のサポーターは、新たなシーズンの始まりを今か今かと待ち侘びるように大きな声援を送った。平日のナイトゲームということもあり、普段のリーグ戦と比べると半分ほどの集客だったが、彼らのクラブを後押ししようという気持ちが半減することはない。

「素晴らしい雰囲気だった。この時期にチケットを完売させることは難しいかもしれないが、ゴール裏のサポーターは素晴らしい」。Jリーグ時代に2度このスタジアムのピッチに立ったアレックスは、そう振り返っている。

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