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ブンデス日本人選手、第29節現地採点を振り返る。CBとしても奮闘の細貝へ低評価、採点「4」は妥当か?

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

ボランチとして役割を果たしていた細貝

 ヘルタは序盤、CFラモスがサイドに流れながらチャンスを演出した。6分はロニーが左を走るラモスにパスを供給する。8分には左サイドへと斜めに下りてきたラモスがボールを受け、同サイドを走るベンハティラへとパスを送った。

 そして10分、右へと流れてラモスが空けたスペースにアラギが入り、相手CBのベスターガードをかわして、ボールをゴール右下に突き刺した。ヘルタが幸先良く先制する。

 細貝は相手のパスコースを限定する動きを見せながら、ルディだけでなくポランスキに対してもプレスを掛けていく。そしてシェルブレッドが奪取したボールをそのまま受け、攻撃へと繋ぐ。

 31分には細貝のカットから左サイドのラモスへと繋ぎ、ラモスの折り返しを受けたベンハティティラが直接FKを獲得する。35分にはクサビのパスをベンハティラに入れ、ボールは左のアラギ、エリア内のラモスへと繋がれていった。細貝は前半を通して、十分にボランチの選手としての役割を果たしたと言えるだろう。

 しかしそんな中でも30分、ポランスキに同点ゴールを決められてしまう。右サイドでの細かい繋ぎから折り返されたボールを、ペナルティエリア手前からゴール左下隅に突き刺された。

 対ホッフェンハイム戦の細貝に対して、Kicker、Bild誌ともに「4」という数字を付与した。この点数は妥当なのだろうか。

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