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香川真司 10年前

マンU指揮官の試合分析に現地識者が一刀両断「あれでいいプレーなら今後が心配」「何がしたいかわからない」

エヴァートンに敗れたマンチェスター・ユナイテッド。現地識者からは痛烈な批判が相次いだ。特にモイーズ監督に対しては、これでもかというほどの厳しい言葉が続いた。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「香川は左サイドでイングランドのフットボールを目の当たりにした」

 マンチェスター・ユナイテッドは20日、プレミアリーグ第34節でデイビッド・モイーズ監督の古巣エヴァートンと敵地で対戦し、0-2で敗れた。

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プレミアリーグ第34節 エヴァートンvsマンチェスター・ユナイテッド スタッツ

 ユナイテッドは、つま先の怪我から復帰したルーニーを4-2-3-1のワントップで出場させ、2列目には左から香川、マタ、ナニが入った。

 試合は終始エヴァートンの速攻に苦しめられ、香川も各メディアがこの日のマンオブザマッチに選出したアイルランド代表DFコールマンのサイド突破について行けず、見せ場を作れずに後半30分にFWウェルベックと交替した。

 試合をライブで放映したスカイスポーツの解説者2人はマンオブザマッチに選出されたエヴァートンのアイルランド代表DFコールマンを称賛するとともに、ユナイテッドの香川をはじめ、モイーズ監督を批判した。

――ジェイミー・キャラガー解説者(元リバプールDF/イングランド代表)

「マンチェスター・ユナイテッドはエヴァートンの力強く素早いプレーに対応できなかった。特に香川は左サイドでイングランドのフットボールを目の当たりにしたことだろう。彼はマンオブザマッチのコールマンのオーバーラップに対応できなかった。

 エヴァートンのパフォーマンスはコールマンの力強く速いプレーに要約されていた。マルチネスは両サイドバックのベインズとコールマンを中心としたサイド攻撃を強化し、エヴァートンをレベルアップさせた。特にコールマンは今季、右サイドバックの選手で最も卓越したプレーを見せている。

 38%のボール支配率が意味したのは、マルチネスが80年代の古きイングランドフットボールを再現し、4-4-2の布陣でロングボールを多用した素早い攻撃を実践したと言うことだ。そのプレーにユナイテッドは対応できなかった」

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