日本代表で柿谷が活きない3つの停滞ポイント。チームのズレを生む“前田の亡霊”

日本代表が敗れる時、多くの試合で起こるのが“前線の停滞”だ。とりわけトップの柿谷曜一朗を上手く活かせずに最後の局面で崩し切れないという場面が目立つ。その理由を著書『サッカー日本代表をディープに観戦する25のキーワード』(4月22日発売、池田書店)の中で清水英斗氏が解説する。

2014年05月09日(Fri)10時07分配信

text by 清水英斗 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography , Getty Images
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停滞ポイント1「1トップ柿谷と、前田の亡霊」

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柿谷曜一朗【写真:Getty Images】

 2013年10月15日に行われた日本代表欧州遠征のベラルーシ戦。この試合で0-1と敗戦を喫した要因は“前線の停滞”だった。その停滞ポイントの1つ目は、1トップ柿谷曜一朗のトライだろう。

 動き出しの良さから相手のマークを外し、素晴らしいファーストタッチから相手ゴールを襲うのが柿谷の良さだ。裏のスペースへの飛び出しも鋭い。

 しかし、山口蛍が「(柿谷の動き出しに対して)なんであのタイミングでパスを出さないんだろう、と思うことはある」と語ったとおり、柿谷の良さを活かすボールは決して多くはない。

 ベラルーシ戦は柿谷の良さが出るどころか、前田の亡霊を探すようなシーンばかりが目立った。前半38分にはカウンターから右サイドでボールを持った岡崎が中央へクロスを折り返す。

 飛び込んだのは柿谷だったが、一歩ボールには届かず。「ん? 今のは体を投げ出して滑り込めば届いたのでは……」と僕は思ったが、本当のところはわからない。柿谷も頭で考えながらプレーしているのが明らかで、感覚的な部分に鈍さがあったのかもしれない。

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