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日本代表 10年前

[インタビュー]遠藤保仁が背負う“未来”。「代表の影響力は大きい。僕らが日本を引っ張りたい」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

一番やりづらいのはコートジボワール

――遠藤選手がゲームをコントロールできる展開になれば、日本らしい試合運びをして勝てるのではないですか?

「コートジボワールの映像を見てないので、ハッキリしたことは分からないですけど、アフリカ特有の身体能力は物凄いものがある。ただ、ボールウォッチャーになりやすいので、組織的に戦ってうまく3人目で絡むようなプレーができれば、間違いなく崩せるでしょう。

 僕が機能しているってことは、たくさんボールを触っているってことだし、そうなればポゼッション率も高くなる。相手はそんなに我慢強いチームでもないだろうから、必ずスキは出てくるんじゃないですかね」

――グループリーグはギリシャとコロンビアと続きますけど、一番やりづらいのは?

「僕はコートジボワールだと思います。コロンビアのことをみんなは強いと言っているけど、自分はコートジボワールと実際に戦って、実力を体感している。そういう意味で一番嫌だし、侮ってはいけないチームだと思います。

 相手には経験豊富な選手が多いですし。一発で試合を決められる選手もいる。慎重に入り過ぎる必要はないけど、試合の入り方は非常に重要なんじゃないかなと思います」

――ヤヤ・トゥーレと遠藤選手の司令塔対決が1つのポイントですね。

「何でもできる選手ですからね。世界のベストプレーヤーの1人だと思うし、彼をチームとして機能させないようにしないと。個人で局面を打開できる選手ばっかりなんで、極力コンパクトにして相手にボールを与えなければ、失点することはまずない。やっぱり自分たちがゲームをコントロールできれば、勝つチャンスは増えるかなと思いますけど」

――前回のベスト16を上回る結果が求められてきますけど、遠藤選手自身の目標は?

「まずは1試合ずつですね。1次リーグを突破しない限り、上へ行くチャンスはないので、まずは3試合でしっかり結果を出して、いい流れを作って、そこから先のステージへ進んで行ければいいと思いますけどね」

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