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日本代表 10年前

みなぎる自信、大久保は何をもたらすのか。「今の代表はゴール前に迫力がない。自分が入ってワクワクさせたい」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

主力と久々プレーも「動きはすぐに合わせられますよ。ホント楽しみです」

 初日から参加している香川真司や柿谷曜一朗、4日目の24日に合流した本田圭佑。長友佑都、川島永嗣など、ザックジャパンの主力たちと彼が一緒にプレーするのは、かなり久しぶりだった。

 香川、本田、長友、川島らは4年前の南アフリカ大会、柿谷に至ってはセレッソ大阪の新人だった2006年以来となる。長い年月が経過し、大久保はそれぞれの進化をしっかりと受け止めていた。

「真司とは南ア以来だけど、やっぱりデカくなってますよ。マンUですもん(笑)。プレー面はあんまり変わってないけど、自信を持ってやれているから良いんじゃないですか。曜一朗はすごく落ち着きが出てきてますよ。真面目になりましたね。

 圭佑たちもみんな成長してますよ。だからここに選ばれてるんであって。トップ下に入った時の動きはスムーズですね。動きはすぐに合わせられますよ。ホント楽しみです」と大久保はとにかく嬉しそうに語っていた。

 合宿中は連日4時間超のハードメニューが続き、走力を武器とする香川でさえ「足がパンパンです」と疲労困憊の様子を見せていた。「今までの合宿の中でも相当追い込んだ」と大久保も話すが、そこは高校サッカーの名門・国見出身。涼しい顔でこう話す。

「でも、いい形でフィジカルを上げられたから良かった。戦術ももうほとんど分かりましたから」

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