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日本代表 10年前

みなぎる自信、大久保は何をもたらすのか。「今の代表はゴール前に迫力がない。自分が入ってワクワクさせたい」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「自分がトップ下に入った時も結構スムーズですよ」キプロス戦先発も

「自分がトップ下に入った時も結構スムーズですよ」キプロス戦先発も
大久保にとって最初のハードルはキプロス戦でどういう起用をされるかだ【写真:Getty Images】

 そんな大久保にとって最初のハードルは27日のキプロス戦でどういう起用をされるかだ。指宿合宿のメディア公開の時はトップ下に入ることが多かった。本田が合流間もないこともあり、今回はその位置で先発もありえる。

「結局、指宿ではサイドはやってないです。トップ下とトップ? はい。トップは3チームに分かれた時にやりました。本田との違い? それは分かんないけど、自分がトップ下に入った時も結構スムーズですよ。だから何とも思ってないし、1人ずつ持ってるものも違いますから。

それぞれが良いものを出していけばいいんじゃないですかね。誰が良いとか、これが良いとか、正解はないから。自分が新しいバリエーションを出せるかどうかは試合次第でしょ。

 キプロス戦でやれるかどうか分かんないけど、それをやるために選ばれてるし、やらないといけないでしょ。テストマッチは3試合あるけど、最終的にはブラジルに合わせていければいいからね」と大久保に焦りはないようだ。

 指宿合宿参加直前には、「今の日本代表はゴール前にあんまり迫力がないと思ってました。自分が入ってワクワクさせられるような形にしたい」と意欲を見せていた大久保。彼がトップ下に入る時は、前線の大迫勇也や柿谷と絡んでより2トップに近い形でゴールに迫るような動きを見せる可能性も高い。

 そのためにも、パス出し役の遠藤保仁や青山敏弘、同じ2列目に陣取る可能性が高い香川や岡崎慎司らともいい関係を構築することが重要だ。

「キプロス戦に向けては当日考えます」。笑顔で話すこの言葉に大いなる自信を感じさせる。この男、一体何をしてくれるのか。

【了】

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