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日本代表 10年前

コスタリカ戦直前プレビュー。注目の1トップ争い。「全然やれると感じた」大久保が逆転でまくるか。柿谷、大迫の出来次第で序列覆す可能性も

text by 神谷正明 photo by Getty Images

注目の1トップ争い。キプロス戦不発の柿谷か、出番なかった大迫か

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大迫勇也【写真:Getty Images】

 コスタリカ戦はキックオフ時間が遅いが、コートジボワール戦も現地時間22時キックオフと開始時間が遅く、ヨーロッパ組は比較的そういったことに慣れているとは言え、夜遅い試合の影響がどう出てくるのかも確認できるいい機会だ。

 この試合で個人的に注目しているのは1トップの人選だ。ほとんどのポジションはもう序列がはっきりしているが、このポジションは「これ」という決定打を欠いている状態だ。

 これまで基本的には東アジア杯で吸い上げられた柿谷曜一朗と大迫勇也の2人が選ばれてきて、いずれも不動のスタメンという立場にはなっていない。W杯本番で香川や本田がスタメンから外れていたらびっくりするが、1トップで柿谷が出ても、大迫が出ても驚きはないだろう。

 キプロス戦では、柿谷がスタメン起用され、大迫は出場機会がなかった。その時、大迫は本人曰く「前半の時に今日はないと感じた」という扱いだったそうだ。それが監督が事前に用意していたプランだったとすれば、コスタリカ戦では大迫の出番が必ずやってくるだろう。

 おそらく、ザッケローニ監督はW杯で誰を1トップの軸にするのかまだ決めかねており、キプロス戦、今回のコスタリカ戦、そしてザンビア戦の3試合で2人にそれぞれチャンスを与え、見極めていくつもりだったのではないだろうか。

 東アジア杯以降の流れから見れば、柿谷の方が有利な立場にあるのかもしれないが、残り2試合の出来次第で入れ替えは起きるだろう。

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