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「麻也とモリゲだけの責任じゃない」。CBを擁護する内田。「失点はチーム全体の責任」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「麻也とモリゲの2人だけの責任じゃない」

 とりわけ、内田が詳しく振り返ったのが、ドログバが出てきた後半16分以降の時間帯だ。エースが出てきた相手の怒涛の攻めに、日本は持ちこたえられなかったのだ。

「あの時間帯、ドログバが入ってきて体でゴリゴリ来たんで、ズルズルとディフェンスラインごと下がっちゃう。失点シーンなんかもそうですけど、4~5m先ゴール前まで相手もウチの選手もいたんで。まあ、相手もちゃんとサッカーしてきたかなって感じです。

 僕らも高校生ではないので、グランドでやっている人間の経験値、場数も分かっています。立ち上がりが危ないとか、失点した後の時間が危ないとか、攻撃的な選手が入った時が危ないとかは分かっているんですけど、相手もその狙い通り、ドンピシャでやられたって感じかな。

 ただ、麻也(吉田)とモリゲ(森重真人)の2人だけの責任じゃない。あの2人で勝てないなら、日本中探してもいないんじゃないかなって僕は思いますけどね。

 別にフォローするわけじゃないけど、彼らより強いセンターバックで今のサッカーをできる人間っていうのはなかなかいないですから」と内田は2失点があくまでチーム全員の責任であることを強調していた。

 初戦黒星発進というのは、W杯のような短期決戦では非常に痛い。日本の過去4大会を見ても、初戦で勝ち点を取れた2002年日韓と2010年南アフリカは1次リーグを突破できている。つまり日本は、第1戦でいきなり崖っぷちに立たされたと言える。

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