やらせてもらえなかった“自分たちのサッカー”。日本の長所を消し、短所を突いたコートジボワールの戦術的意図

現地時間14日に行われた日本のW杯初戦コートジボワール戦。前半を1-0のリードで折り返しながら、後半に立て続けの2失点で逆転負け。攻守に相手の術中に陥った要因とは?

2014年06月16日(Mon)14時08分配信

text by 神谷正明 photo Getty Images
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「大迫と圭佑で4人を見ていて、ボール回しを普通にされている感じ」

 コートジボワール戦後、日本代表の選手たちは口々に「自分たちのサッカーができなかった」と話し、肩を落とした。確かにその通りだ。日本はいつも通りのプレーがまったくと言っていいほどできなかった。

 ただ、より正確に言えば、日本は自分たちのサッカーを「やらせてもらえなかった」のだ。コートジボワールは日本のサッカーをよく研究し、明確な戦術的意図を持って日本の長所を消し、短所を突いてきた。

 日本が良いサッカーをしている時は全てが敵陣で完結している時だ。高い位置からプレスをかけて敵陣でボールを奪い、ポゼッションでリズムをつかんで相手を自陣に押し込む。そしてボールを失ったらまた高い位置で奪い返す、その繰り返しができている時は強い。

 そこで、コートジボワールはまず日本のプレスを無力化した。日本は1トップとトップ下の2枚がファーストディフェンダーとなり、コースを限定しながら相手の最終ラインにプレスをかけてボールをサイドに追い込み、そこでボールを取り切ることを戦術的な狙いとして持っている。

やらせてもらえなかった“自分たちのサッカー”。日本の長所を消し、短所を突いたコートジボワールの戦術的意図
長友佑都【写真:Getty Images】

 コートジボワールは何をしたかと言うと、ボランチ2人のうちの一人がDFラインに落ちることでセンターバックと合計3枚で日本の前線2枚に対して数的優位を作った。中盤にはもう1枚残っているので、日本からすれば2人で4人を追いかける構図となったが、これではなかなかボールは取れない。

 長友佑都は「大迫と(本田)圭佑の2人で4人を見ていて、ボール回しを普通にされている感じで、そんな状況で走っているだけという感じだったので、それでかなり体力を消耗させられた」とその時の様子を振り返る。

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