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ギリシャ戦プレビュー。撃破のポイントは「前線からのプレス」。コートジボワール戦最大の敗因を修正できるかがカギを握る

勝利が絶対条件となったギリシャ戦。この試合で勝利のカギとなるのが“前線からのプレス→ショートカウンター”の成否だ。コートジボワール戦では機能せず、最大の敗因となったが中4日での修正が必須となった。

text by 神谷正明 photo by Getty Images

「スカウティングはあまりなかった。ちょっと戸惑った」

 日本代表は現地時間19日(日本時間20日午前7時)、ブラジル北東部のナタルでW杯1次リーグ第2戦のギリシャ戦を迎える。

 コートジボワール戦では序盤こそ何度か日本らしい攻撃の形を作り出すことができたものの、時間の経過とともに苦戦を強いられるようになり、主導権を相手に握られる形で多くの時間が流れていった。

 その大きな要因となったのが、前線からのプレスがうまくハマらなかったことだ。コートジボワールがボランチをDFラインに落として数的優位を作り出すのと同時に両サイドバックを高い位置に張らせる戦い方をしてきた時に、日本は有効な手立てを講じることができなかった。

 その結果、前から取りにいこうとする前線2枚と、怖いので下がって待ち構える8人の間に広大なスペースが生まれ、そのスペースを利用して中と外の使い分けで揺さぶってくるコートジボワールの攻撃を一方的に受ける展開になってしまった。

 コートジボワールがそういった戦術を用いてくることは想定していなかったようで、長友佑都は「(両サイドバックが)あそこまで高い位置を取るのはあまり見たことがなくて、サイドは常に数的不利な状況で守らなければいけなかった」と面食らった様子だった。

 さらに、大迫勇也は「スカウティングはあまりなかった。ちょっと戸惑った部分があって、すごくプレッシャーがかけにくかった」と振り返った。

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