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「短期決戦で結果を出せる力がなかった」。無得点を悔やむ岡崎。ギリシャ戦ドローの責任を語る

0-0に終わったギリシャ戦。右サイドで先発し、途中からは1トップの位置に入りながら得点を挙げることが出来なかった岡崎慎司は何を思うのか。その胸中を語った。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「左に入って練習したことはなかった」

「短期決戦で結果を出せる力がなかった」。無得点を悔やむ岡崎。ギリシャ戦ドローの責任を語る
普段は香川真司が入っているところに岡崎慎司が入った【写真:Getty Images】

 大会直前に1トップの先発から外され、不完全燃焼に終わった2010年南アフリカW杯から4年。岡崎慎司はドイツでの4シーズンの経験と成長を引っ提げ、2度目のブラジル大会では大暴れするはずだった。

 ところが14日の初戦・コートジボワール戦では守備一辺倒になり、まさかのシュートゼロに終わった。

「1点が入ってから、徐々に『1-0でいいやん』って雰囲気がすごく漂った。それがW杯の怖さ。自分たちのサッカーをやりきる覚悟が足りなかった。1-0になった時点で『2点3点取ろうよ』ってところがチームにあったら、全然違ったと思う。

 どんな状況でも攻撃的なサッカーを仕掛ける姿を見せ続ければ、いい結果が出ると思う」と19日のギリシャ戦を2日後に控えた岡崎は、改めて攻めに行く姿勢の重要性を強調していた。

 ギリシャ戦では彼の右からの飛び出しが1つのカギになると見られていた。しかし、ふたを開けてみると、岡崎のポジションは2列目の左。普段は香川真司が入っているところだ。

「右サイドバックが結構持ち上がってくるっていうのは言われていたし、前回の試合で下がり過ぎていたんで、そこでもっと深い位置で起点を作るようにってことだった。

 個人的には自分の色を出そうかなと思いました。左に入って練習したことはなかったけど、シュツットガルトとかでもマインツでもやっていたし、基本的には別に問題ないと思っていた。

 自分がサイドハーフをやる時は裏に抜けるとか、引きつけてワンツーしたりとか、そういう部分だった。相手がマンツーマンだったんで、自分が引っ張ることだと思っていました」と本人は前向きに捉えて挑んだが、飛び出しより相手を背負ってプレーする回数が圧倒的に多くなる。

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