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「短期決戦で結果を出せる力がなかった」。無得点を悔やむ岡崎。ギリシャ戦ドローの責任を語る

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「決めるべきところで決める選手が現れないと勝てない」

「背負って落として佑都(長友)を使うことはできていた」とは言うものの、ギリシャの強固なブロックは簡単に崩れない。カツラニスが退場してからはより一層、その傾向が強まった。

「やりづらかったけど、我慢してやることが一番大事だし、1点入りさえすれば相手は攻めにくるんで、それでもう1点取れると思っていた」と岡崎はじっと耐え続けた。

 そして香川が投入された後半12分以降、彼は今度は1トップに入った。が、惜しいチャンスが何度もありながら、ゴールを奪えない。外からのボールに反応しようとタイミングを計っても、屈強なギリシャ人DFに跳ね返される。今季マインツで見せたよう前線でのスムーズな動きを彼は示せなかった。

「自分が1トップということは、点を取る役を任されたと思うんで、いい展開をしてウッチー(内田篤人)とかがボールを入れてくれた時に、自分が入るべきところに入れば点は取れると思っていたんですけど。

 そのゴールという部分に関しては、自分のここ一番での能力を出し切れなかったと。今日に関しては個人的に情けないです。

 今回は、崩しはうまく行っていたし、我慢して回していたと思うんですけど、やっぱり最後のところで決めるべきところで決める選手が現れないと勝てない。それがFWの自分だと思うし、力不足だなと感じる。

 シーズン通してじゃなくて、こういう短期決戦の大舞台の2試合3試合で結果を出せる力がなかった。悔しさはありますね」

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