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キャリアの“集大成”コロンビア戦に挑む、本田圭佑の覚悟。「引いては勝てない。最後の1分まで諦めない」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「コートジボワール戦もギリシャ戦も誰も予測できなかったことが起きている」

「(大久保が中を使って攻めるべきと言っている?)それは賛成ですし、同時に状況を見ながらサイドも使っていかないとダメだとも思う。この2試合で全ての局面が変わるというのがW杯の厳しい現実だけど、残り1試合で全てがひっくり返る可能性だってゼロではない。

 もちろん今は2試合で出た課題を意識して取り組んでいくことが大事ですけど、コートジボワール戦もギリシャ戦も誰も予測できなかったことが起きている。次も起きる可能性がある。だから、過去の経験を生かしながら、その瞬間の選手各々が判断してゴールを奪いにいく。それができないと、どの相手にも勝つのは難しいでしょう」と本田は今度こそ臨機応変な状況判断が必要不可欠だと強調していた。

 とはいえ、日本がギリギリの状況まで追い込まれているのは間違いない。自力での突破はすでになくなり、コロンビアに勝ったとしても、コートジボワールがギリシャに勝った時点で、未来への望みはついえる。

 それでも本田は、ミラクルが起きることを強く信じているという。

「自力で突破することはできなくなりましたけど、今は奇跡を信じていますし、コロンビアに勝つことに集中しています。その先に自分が発言してきたことが叶う可能性がゼロじゃないってこともある。今はその信念は曲げるつもりはないし、それがあったから今も頑張れる。強い信念というか、言ってきたことを実践するのはむしろ今だと、自問自答しているつもりです」

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