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【フットボール“トーク”チャンネル第1回】コートジボワール戦で封じられた香川&長友の左サイド。要因は「弱いチームとばっかり試合をやっているから」

text by 編集部 photo by Getty Images

能力があるのに発揮できない柿谷。初戦で1トップを任せるのは辛い

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初戦の1トップに入った大迫【写真:Getty Images】

 では、コートジボワール戦を振り返ってみましょう。1-2で敗れた試合です。スタメンは予想通りだったかと思うんですが、ザックは最後まで1トップを決定できなかった。この試合に関しては大迫を起用したんですが、西部さんはどんな予想をしていましたか?

西 大迫を予想していました。柿谷については、才能があることは間違いない。ただ、その才能を常に発揮できない。能力があるのに発揮できないという選手がトップでプレーすると勢いが出ないんですよ。チームとしても初戦で1トップを任せるのは辛い。

 大久保に関してはチームに入ってから試合数が少なかったことと、ザックが1トップではなく違うポジションでも使っていた。むしろサイドで使う起用の仕方だった。

 日本の1トップというのはおとりなんですよ。本田と香川の為にスペースを作るように相手のDFラインと駆け引きをして、バイタルエリアを消滅させないという役割があります。

 大久保ももちろん出来ますけど、ボールに絡ませた方が良いという考えじゃないですかね。そうすると、消去法みたいになるけど、前田遼一がやっていた地味な役割を踏襲するには大迫が一番良いかなと思った。

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