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【フットボール“トーク”チャンネル第1回】コートジボワール戦で封じられた香川&長友の左サイド。要因は「弱いチームとばっかり試合をやっているから」

text by 編集部 photo by Getty Images

前と後ろの意識がバラバラ。守備に追われた香川はエネルギーを消耗

チェ 1-0でリードした後に内田にビッグチャンスがあったじゃない? でもそれをキックミスしてGKに当てた。もし、あのシュートがゴールに入って2-0になっていたら日本の今回のW杯は全く違っていたはず。

 NHKに『その時歴史は動いた』ってあるでしょ? あれと同じ。一つのポイント、一つのプレーで歴史は全て変わる。この試合では、内田のシュートで歴史が変わらなかった。動かなかった。それは踏まえた方が良いと思う。

 もちろん日本だけじゃなくてイタリアもバロテッリがコスタリカ戦で外したし、スペインもオランダ戦で2-0のチャンスがあった。サッカーではこういうことがあるというのは考えた方が良い。

 もし日本が2-0にしていたら、この試合全部変わっていた。この試合で勝ち点3を取っていればギリシャ戦でも結果は変わっていた可能性は高いよ。

 なるほど。ただ、後半は2失点してしまうという非常に残念な結果でしたね。

西 この試合のポイントは、香川と長友の2人を押し込められたことが一番大きかった。立ち上がりの3分くらいから香川が広い範囲で守備に追われてエネルギーを消耗してしまいました。

 前線は前からプレスに行こうとしているのに、後ろはヤヤ・トゥーレを怖がってしまったことで引いて守ろうとしたからどこかで足りなくなる。それが香川のところで足りなくなったんですよ。

 前線が前に出る以上は、後ろも引っ張られるしかないんだから、後ろの選手は香川に戻ってくるなと言わなければならなかったんです。それを言えなかったことが痛かったですね。

 香川のサイドを突かれると弱いというのは今までの試合でも何度かあったこと。でも、そこを対策するよりも香川と長友というストロングポイントを生かしていこうという結論になった。

 長所と短所の両方を持っているサイドだったので選択は凄く難しかったと思いますけど、簡単に言えば弱いチームとばっかり試合をやっているからそう言うことになったとも言えますね。

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