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日本代表 10年前

アギーレ監督の言葉からメンバーをシミュレーション。トップ下廃止で本田は選外か。柴崎&宇佐美の選出とスタメン定着に期待

text by 海老沢純一 photo by Asuka Kudo / Football Channel

外せない細貝の存在。中盤の守備力は日本No.1

アギーレ監督の言葉からメンバーをシミュレーション。トップ下廃止で本田は選外か。柴崎&宇佐美の選出とスタメン定着に期待
「守備を固めて勝利を目指す」というスタイルに欠かせないのはヘルタの細貝萌【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 となると、計6枠が空いていることになる。4-1-2-3のシステムで枠数を考えると、GK3、CB4、SB4、MF5、WG4、FW3の計23枠となる。上記の6人を外すと、現状ではGK3、CB2、SB4、MF2、WG4、FW2。そのため、CB2、MF3、FW1で新戦力となる選手をピックアップしてみよう。

 まずはCB。このポジションは最も問題が多く、人材難も嘆かれているだけにアギーレ監督も頭を悩ませることになるだろう。そこで、このポジションは「将来性のある選手」に重点を置いて考えてみる。

 1人目は、サンフレッチェ広島の塩谷司。ブラジルW杯前も招集を臨む声が多く、現在25歳。チームは苦戦中ながら今シーズンすでに5得点をあげるなど「攻守に貢献出来る」という点にもマッチ出来る選手だ。

 2人目は、鹿島アントラーズの昌子源。塩谷よりも更に若い21歳で、今シーズンは19節時点で全試合フル出場を続けるなど、鹿島の主力に定着した有望株だ。A代表としてプレーするためにはまだまだ成長が必要だが、4年後に期待して早いうちから代表の空気に慣れさせるのも良いだろう。

 さらに、同僚の19歳・植田直通も有望な存在だけに、切磋琢磨して代表入りを競い合うことでアギーレ監督を良い意味で悩ませて欲しい。

 次にMF。まず、「守備を固めて勝利を目指す」というスタイルに欠かせないのはヘルタの細貝萌だ。軒並み苦戦を続ける海外組において、クラブで完全にレギュラーを掴んでいる存在でドイツでもその守備力は高く評価されている。

 ザッケローニ監督が守備ではなく攻撃面に比重を“置き過ぎた”ことでブラジルW杯行きは逃したが、中盤の守備力は間違いなく日本No.1だろう。

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