【イタリア人の視点】鹿島指揮官も称賛の“審判と選手のコミュニケーション”。絶えず継続し、日本のサッカー文化に

2015年04月17日(Fri)16時54分配信

text by チェーザレ・ポレンギ
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「審判のおかけで“本当のサッカー”を見ることが出来た」

【イタリア人の視点】鹿島指揮官も称賛の“審判と選手のコミュニケーション”。絶えず継続し、日本のサッカー文化に
柏対鹿島の主審を務めた福島孝一郎氏【写真:春木睦子】

 私は、この試合において賛辞を送りたい人物がいる。主審を務めた31歳の福島孝一郎氏だ。彼はこれが今季初めての試合で、キャリア通算で裁いたJ1の試合は26試合と若手の審判だ。

 後半は特に笛を吹かず、フィジカルなプレーがあっても試合を続けさせた。選手、監督がどれだけ抗議しようと、サポーターがどれだけアピールしようと、彼は決して試合のリズムを壊すことはなかった。

 ファールと暴力的なプレーは違う。酷いファールにはしっかりと笛を吹き、カードも出した。少しのタックルで度々ファールを取っているようでは選手は強くならず、試合のリズムまで壊してしまう。多くの笛を吹くのが良い審判ではない。良い審判というのは、試合を止めるときは本当にファールがあった場合だけで、多くの笛を吹かないものだ。

 ハビエル・アギーレ前日本代表監督は以前、「Jリーグの試合はフレンドリーマッチのようだ」と発言したが、この試合は決してフレンドリーマッチなどではなかった。

 非常に現実的で、フィジカルを駆使したプレーはまさにヨーロッパサッカーのレベルにあった。私はこの試合で“本当のサッカー”を見ることが出来た。

 Jリーグのクラブが国際舞台で戦うためには、こういったインテンシティがなくてはならない。ACLにおいて、技術面で劣る中国、韓国、オーストラリアのチームになぜJリーグのクラブは勝てないのだろうか。それはこのインテンシティが大きな理由であろう。

 それは日本代表も同様だ。彼らが国際舞台に出るときは、非常にナイーブになっているように見える。海外でプレーする選手だけではなく、Jリーグでプレーする選手もフィジカルが強くなくては国際舞台で苦労を強いられることになる。

 ハリルホジッチ監督はすぐにそれを理解した。そして、先日のミーティングのような場で公に審判について言及したのだ。Jリーグは、もっと協力的になって柏対鹿島のような試合を見せ続けることが必要だ。

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