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日本代表 9年前

【現場記者の目】イラン戦は未来への分岐点。宇佐美、柴崎、武藤、南野ら若き才能は輝けるか

13日に迎えるイランとの親善試合。アウェイでの貴重な一戦は、これまで出番の限られてきた若手選手たちにとってアピールの場となる。ここから2018年のW杯本大会へ向けて、チームにとって重要な存在となれるか。近未来へのターニングポイントとなる。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

出場への強い意欲を押し出す控え組の面々

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チーム最年少の南野拓実【写真:Getty Images】

 8日の2018年ロシアW杯アジア2次予選の天王山・シリア戦を3-0で勝利し、9日早朝に次戦・イラン戦の地・テヘラン入りした日本代表。

 中4日で迎える13日のゲームはあくまでフレンドリーマッチだが、本田圭佑(ミラン)が「意地のかかった試合」とコメントした通り、アジアの強豪同士の熾烈なぶつかり合いが予想される。

 今回と同じアザディ・スタジアムで10年前の2005年3月に行われた2006年ドイツW杯アジア最終予選で、日本はハシェミアンの2発を浴びて1-2の苦杯を喫した苦い過去もあるだけに、今回こそは敵地で先人たちのリベンジを果たしたいところだ。

 このゲームに向け、現地2日目の彼らは夕方17時から市内西部のパススタジアムでトレーニングを実施した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は酷暑のマスカット決戦のダメージが色濃く残っていると判断したのか、2日続けてシリア戦の先発組とそれ以外の2グループに分けたトレーニングを実施した。

 前者はランニングやボールを使ったサーキット、7対3のボール回しなど軽い内容だったが、後者の方は5対5やダッシュを伴うクロスからのシュートなど心肺機能を高める要素満載。

 こちらにはシリア戦で途中出場した清武弘嗣(ハノーファー)や宇佐美貴史(G大阪)、武藤嘉紀(マインツ)、チーム最年少の南野拓実(ザルツブルク)らが参加していて、イラン戦出場への強い意欲を全員が強く押し出していた。

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