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日本代表 9年前

【現場記者の目】イラン戦は未来への分岐点。宇佐美、柴崎、武藤、南野ら若き才能は輝けるか

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「先発へのこだわりは僕に限らず全員。そこに向けてやっていきたい」

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宇佐美貴史【写真:Getty Images】

 ハリルホジッチ監督は柴崎をトップ下のバックアップと位置づけている様子だが、本職はボランチ。長谷部・山口蛍(C大阪)コンビとの違いを見せるとしたら、傑出した攻撃センスを遺憾なく発揮するしかない。

「自分が入ったらより攻撃的にゲームメークしたい。今の監督になってから前への意識が高まっているし、それは日本にとっていいこと。ダイレクトがサッカーの醍醐味でもあるから。

 そことのバランスを考えながらゲームメーカーとして(流れを)作っていきたい。状況によってのサッカーをやりたい」と彼はチームに多彩な攻めをもたらすつもりだ。

 柴崎と同じ92年生まれの宇佐美も、シリア戦で半年ぶりに代表2得点目をマークし、俄然、スタメン取りへの意気込みが強まった。

「先発へのこだわりは僕に限らず全員だと思う。そこに向けてやっていきたいし、全員がそういうメンタルを持つべきですね。この前のシリア戦をやってみて、連携の中でゴール前に入っていくプレーがすごくやりやすかったし、点の取れるポジショニングを繰り返せば、チャンスは絶対巡ってくると感じた。

 そういう中で、自分はドリブルで打開していくとか、僕ならではのプレー、個の部分を出さないといけない。ペナルティエリアの危険な位置に行ける回数をどれだけ増やせるかも大事だと思います」と宇佐美の中では自分のやるべきことがハッキリと整理されたようだ。

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