U-23代表が抱く自信と危機感。リオで勝つために“レギュラー奪取”を
AFC U-23選手権を制覇し、31日に帰国したU-23代表。前評判は高くなかったチームだったが、6戦全勝でリオ五輪の出場権を獲得した。大仕事をやってのけた選手たちは、その喜びを語りつつも、大事なのはこれからだと口を揃えた。
2016年02月01日(Mon)11時39分配信
チームを勢いづけた北朝鮮戦での勝利
2016年AFC U-23選手権(カタール)準決勝でイラクを2-1で撃破して2016年リオデジャネイロ五輪の出場権を獲得し、決勝の韓国戦では劇的な逆転勝利を収めてアジアの頂点に輝いたU-23日本代表。歓喜に沸いた大一番から一夜明けた1月31日、手倉森誠監督と選手たちは羽田空港に到着し、サポーター500人の祝福を受けた。
帰国会見にのぞんだ指揮官は「これまでの悔しさからくる反骨心」が快進撃の原動力になったことを強調。壇上に並んだ遠藤航(浦和)、岩波拓也(神戸)、大島僚太(川崎)の3人も安堵感を浮かべた。
改めて今大会を振り返ってみると、初戦・北朝鮮戦で開始早々に植田直通(鹿島)が奪った先制弾がチームに勢いを与えたのは間違いない。
キャプテンの遠藤も「最初のターニングポイントは初戦で勝てたこと。硬さがあって自分たちの内容でゲームを進められない中でもしっかり勝ち切れたことはすごく大きかった」としみじみ語った。
勝利の立役者である植田は「最初はみんな緊張していたし、プレッシャーも感じていた。僕自身が必ず取ってやろうと思っていたら、ホントにいいボールが来て取れた。自分自身でもびっくりした」と喜びをにじませた。
ロングボールを蹴りこまれた初戦では、ディフェンスラインが下がり、いつやられてもおかしくない状況が続いた。厳しい現実を守備陣が直視し、すぐに対処したことが大きかったという。
「北朝鮮戦の映像を見直したらラインがズルズル下がってしまっていた。中東とやる時はああいう展開が多くなるし、直さなきゃいけないってことはミーティングでも話した。それを修正しつつ上に行けたのかな」と植田自身も守備改善の手ごたえを口にした。