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奥寺康彦、中田英寿…そして岡崎慎司。ヨーロッパ各国リーグ制覇を経験した日本人選手【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑

CSKA時代の本田圭佑(左)。VVVではクラブが発行する書籍の表紙を飾っている(右)
CSKA時代の本田圭佑(左)。VVVではクラブが発行する書籍の表紙を飾っている(右)【写真:Getty Images(左)、編集部(右)】

【所属クラブ】
VVVフェンロ(当時2部)

【シーズン】
2008/2009シーズン

【基本スタメン】
GK:ウィンティエンス
DF:ティミセラ、フェルデレン、ファン・コーエン、フルーレン
MF:レーマンス、カンテルベルグ、本田
FW:エル・ガウーリ、カラブロ、スハーケン

【個人成績】
リーグ戦36試合出場16得点

 加入から半年でレギュラーの座を確固たるものにしていた本田は、圧倒的な活躍を披露しVVVを1年で1部の舞台に引き上げた。シーズン途中からキャプテンとフリーキックを任され、終わってみれば16得点13アシスト。チームの全得点の約3分の1に関与し、オランダ2部年間最優秀選手に選ばれている。

 計2年間しか在籍しなかった本田だが、2部優勝を果たしたシーズンの活躍ぶりがファンの心を揺さぶり、いまでもフェンロの街で英雄視されている。その証拠にVVVフェンロの歴史を紹介する本の表紙には本田の顔が最も大きく扱われている。

 また1部復帰後半年でロシア1部のCSKAモスクワへ移籍し、在籍3シーズン目に自身初の欧州1部リーグ優勝を経験した。

【シーズン】
2012/2013シーズン

【基本スタメン】
GK:アキンフェエフ
DF:M・フェルナンデス、V・ベレズツキ、イグナシェビッチ、シェンニコフ
MF:ウェルンブローム、エルム、トシッチ、本田、ジャゴエフ
FW:ムサ

【個人成績】
リーグ戦23試合出場7得点

 ロシアへ移籍して3シーズン目だった本田は、前半戦で18試合7得点を挙げる活躍を見せてチームの快進撃に貢献していたが、2013年2月に左足首を負傷し長期離脱を強いられた。しかし4月下旬には復帰を果たし、CSKAモスクワは6シーズンぶりにリーグ優勝、本田にとっての欧州1部リーグ初制覇を成し遂げている。

 7番を背負っていた本田はほぼ前半戦のみの稼働ながら11得点を挙げたアーメド・ムサに次ぐチーム2位の7得点を記録しており、チーム内での存在感は非常に大きかった。

【次ページ】南野拓実
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