手倉森Jのシナリオ崩したミスの連発。追いかける展開で必要だった「ボールを奪う守備」【西部の目/リオ五輪サッカー】

現地時間4日、リオ五輪の初戦を迎えたU-23日本代表。手倉森監督率いるチームは、堅守を持ち味にしていたにもかかわらず、ナイジェリアを相手に5失点を喫した。4得点は明るい材料だが、事前に描いたシナリオとはまったく異なる展開になってしまったように思える。(文:西部謙司)

2016年08月06日(Sat)11時25分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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日本の4ゴールはいずれも素晴らしかったが……

手倉森監督
U-23日本代表の手倉森誠監督【写真:Getty Images】

 どう表現するか難しいゲームだった。日本の4ゴールはいずれも素晴らしく、攻守にわたって組織的にプレーできていた。コンパクトな組織的守備でナイジェリアの個の能力を抑え、コンビネーションを生かした攻撃で得点して僅差で勝つ、それが日本のシナリオだったと思う。しかし、結果はまったく違ったものになった。

 日本の組織力はナイジェリアの個の力を制限できてはいたが完封はできていない。完封どころか5失点である。ミスがらみとはいえ、組織的に崩されていないにもかかわらず、ことごとくミスを得点に結びつけられてしまった。机上では勝てる、あるいはロースコアの僅差勝負に持ち込めるだけのプレーはしていた。にもかかわらず5失点は重い。

 失点の原因はミスである。2人で挟んでいるのに突破される、ハイクロスに被る、奪ったボールをすぐに失う、パスの距離が近すぎてカットされる……個々の事象を検証して修正する必要はあるだろう。ただ、これらは個に関係する部分なので、起きたミスを修正しても別のミスは起こりうる。

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