わずか1敗が致命傷に。強豪国も苦しむW杯欧州予選。イタリアはスペインと1枠巡る争い

2018年ロシアW杯の出場権を懸けた争いが世界各地で始まっている。欧州予選は各グループ1位のみが本大会出場権を獲得し、2位はプレーオフに回る厳しいレギュレーション。強豪国も苦戦を強いられている。イタリア代表はアウェイでイスラエルと対戦し、あわやの展開もありつつ辛勝。イタリアはスペインと同じグループ入っているため、少なくともどちらかはプレーオフへ回ることを強いられる。欧州予選は1つの敗戦が致命傷となりえる戦いだ。(文:神尾光臣【ミラノ】)

2016年09月09日(Fri)10時22分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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波乱続きのW杯欧州予選。イタリア代表は格下イスラエルに辛勝

ブッフォン
イタリア代表は3-1でイスラエルに勝利するも苦戦を強いられた【写真:Getty Images】

 ロシアW杯の予選がスタートしたが、欧州予選では初戦でいろいろと波乱が起きた。

 B組に入ったポルトガルはアウェーでスイスに完敗。スイスの地力を考えればあり得ない結果とは言えないが、EURO2016優勝国の失態はサプライズではある。EURO出場国のハンガリー、ポーランドなどは格下にドローを喫しているし、何よりA組のフランスはベラルーシ相手にアウェーでドローとなった。同じグループにオランダやスウェーデンがいることを考えれば、痛恨の勝ち点1と言っていいかもしれない。

 さてそんな中、スペインとともにG組に入ったイタリアは5日、アウェーでイスラエルに3-1で勝利した。FIFAランキング10位と76の対決。結果から見れば順応勝ちであり、むしろ1点取られたことが失態と理解されるようなスコアだ。

 しかし実際の試合内容は厳しく、イタリアは大変な苦労の末に勝ち点3をもぎ取った。W杯の出場権を得るのは強豪国にとっても決して簡単ではないことを如実に表す一戦だったのだ。

 試合が行われたのはハイファのサミー・オフェルスタジアム。UEFAチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで常連となっているマッカビ・ハイファのホームだ。イスラエル・プレミアリーグが盛り上がり、欧州カップ戦を通して国際舞台での経験を積んだ選手たちも増えている。まさにその中の選りすぐりであるイスラエル代表は、アグレッシブに当たりつつ、ショートパスをつないで攻めてくるモダンなサッカーを作り上げていた。

 そんな洗練されたチームに対してイタリアは、リーグが開幕したてで選手のコンディションもまちまち。そしてご存知の通り監督交代後初の試合だ。アントニオ・コンテからジャンピエロ・ヴェントゥーラヘ代わり、しかも試合に向けては準備期間がさほど与えられていたわけではない。「将来的には4-2-4に変えたい」とも語っていた67歳のベテランは、結局メンバーの大半もシステムも前監督のそれを踏襲した。

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