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日本代表 8年前

【英国人の視点】劇的勝利もハリルJに余裕なし。豪州戦次第では“さらに大きな勇気”で軌道修正が必要に

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「アウェイにはアウェイの戦い方がある」(本田)

本田圭佑
本田圭佑【写真:Getty Images】

 本田圭佑はその事実を見逃してはいない。木曜日の試合を辛勝で終えたあと、いつも通り率直な言葉を発していた。

「監督が僕らに要求していることを理解はしていますが、サッカーは監督の言うことをやるだけではありません。それ以外に様々な状況が生まれてくるので、選手たちは自分の感覚を持って、そういうことに対処できる必要があります」と話した本田は、続いてオーストラリア戦に意識を向けて次のように語った。

「アウェイではアウェイの戦い方があります。もっと賢くなることが必要です。ボールを2、3秒キープするための体の使い方であったり、ボールをクリアする場所であったり、そういうものが状況を変える。ごく細かいことです。ピッチ上の全員が、難しい状況が続く中では個人の判断が大事になってくると理解しています」

「僕ら全員がたぶん20年間はサッカーをやってきて、何をすべきかは分かっています。だから自分たちの築いてきたものを信じる以外にありません。フィジカル面とメンタル面の調和が取れなければ、オーストラリアにアウェイで勝つことは不可能です」

 現在のチームについて特に不安な部分のひとつは、セットプレーに対処できていないことだ。

「オーストラリアはそこをさらに突いてくると思います。あまりフリーキックを与えないようにして、与えてしまった時には今日よりもしっかりマークするようにしなければいけません」と吉田麻也はイラク戦の勝利後に話していた。

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