まさかの逆転喫した川崎F。足りなかった意思統一。CSこそ「風間体制」集大成披露を

2016年11月04日(Fri)11時20分配信

text by 舩木渉 photo Asuka Kudo/ Football Channel
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勝負強さと同居していた勝負弱さ

 今年はこれまでに見られなかった勝負強さを発揮して難しい試合を勝ち切ることも多かったが、要所で勝ち切れない勝負弱さも同居していた。それがG大阪戦で改めて露見してしまったと言えるだろう。では原因はどこにあるのだろうか。

 中村は語る。

「けが人が出ている中で、今日これだけできたのはポジティブに捉えていいところだと思いますけど、それだったら試合の終わらせ方というか、2-0以上で、3点目がなかなか入らないんだったらしっかり締めるところは締めなくてはいけなかった」

「2-0で3点目が取れそうで取れないという時に、前の選手は(次の1点を)取りにいきたい、でも後ろはちょっと様子見ながら、という時間がちょっとだけあったと思う。そこの隙を突かれた」

「前の選手は欲が出ると思うし、それだと後ろも構えながらかつ前へ出るという2-0特有の難しさもあったと思う。あれが1-0だったらもう少し締めながらやれていたと思うけど、2-0でなおかつ向こうのビルドアップも寸断しながら3点目取りにいけるチャンスがあったから」

 それぞれ別の質問に対しての答えだったが、彼が主張するのは攻撃陣と守備陣の意識統一において問題があったということだった。2-0で前半を終えた後のゲームマネジメントをどうするか。この点でチーム内の統率が十分にとれていなかった。

 他の選手の証言が中村の言葉を裏づける。

 谷口は後半の戦い方を前に前に押していくのではなく、わざと相手につながせながら守って、隙をついて次の1点を狙いにいくイメージだったと語る。

「相手がボールを下げたり、ハマったなという時に勢いよくプレッシャーをかける意識がありました。それをやるんだったら後ろがしっかり我慢しなければいけなかったし、みんなが戻るところは戻るというのを徹底してやらなければいけなかった。今日はそこが徹底されていなかった」というのが守る側の谷口の考えだった。2点のリードがあれば問題なく、ダメ押し点が取れれば万々歳といったところだろう。

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