サッカーは『ボールのない競技』?
かつてアトレティコ・マドリーでプレーしていたディエゴ・シメオネ【写真:Getty Images】
選手としても世界に名を馳せる存在だったシメオネだが、現在は監督としての手腕を発揮しているのは言うまでもない。しかし、シメオネは自身の著書で、8歳の頃に彼のサッカー論は驚くべき境地に達していたことを明かしている。
「フットボールでは、ボールを保持するよりも持たないで過ごす時間の方が長く、その間はスぺースを巧妙に埋めなければいけない。
つまるところ、ボールがあるために私たちの心をつかんで離さないこの球技は、ボールのない競技なのである。(『信念』より引用)」
8歳という年齢で『フットボールをプレーするということがスペースで何かを見つけることなのだと感付いていた』というシメオネ少年。しかし、球技であるはずのサッカーが『ボールのない競技である』という常識を覆すサッカー論に少年期から到達していたことについて、倉敷氏も「ちょっと待って、それはないでしょ!(笑)」と爆笑。MCを務めた小嶋真子も「私、20歳になりましたけど、理解できていません」と、8歳のシメオネ少年のサッカー論にお手上げの様子だった。
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