早々の2失点。実質的にテストは終了
【日本1-3ブラジル】
ブラジル、ベルギーとの試合は個人のテストではなくチームのテストになる。日本はハリルホジッチ監督がベストと考えるメンバーで臨んだが、非常に中途半端な結果に終わってしまった。
中盤は予選のベストゲームだったホームのオーストラリア戦と同じ長谷部、山口、井手口のトリオだが、ブラジルとマッチアップを合わせて三角形の作り方が逆になっていた。敵陣の半分からマンマークに近い形の守備を行っている。これでボールを奪ってカウンターを仕掛けるのが日本の狙いである。ブラジル相手に日本の守備と速攻がどれだけ通用するかのテストだった。
ところが、早々に2点を失ったことで実質的にテスト終了となってしまった。日本がどこからプレスをするか確認できたブラジルは、その手前でパスを回しながらの省エネモードに。この時点で、日本は得点を奪うためのプレーとブラジルのカウンターをいかに防ぐかのテストに変わった。
ところが、日本は有効な攻撃がほとんどできず、ブラジルのカウンターを食らって0-3となってしまう。こうなると玉砕覚悟のハイプレスしか選択肢はないのだが、当初のプランどおりの守備を変えなかった。ブラジルもさほど攻め込んでこないので当然テストにはならなかった。
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