ドルト新監督にシュテーガー氏。だが同監督の“未勝利率”は…
“初陣”で勝ち点を掴めるか。12月10日、遂にぺーター・ボス監督の解任を発表したボルシア・ドルトムント。今夏よりBVBの監督に就任したオランダ人指揮官は、6-1で大勝した9月の第6節ボルシアMG戦の終了時では、ブンデスリーガ史上最高の得失点差で首位に立つなど、序盤は好スタートを切った。
ところが、持ち前の[4-3-3]が“対策”を取られ始めると急激に失速。ブンデスリーガに限っても、9月30日に行われた第7節FCアウクスブルク戦以来、2ヶ月近く勝利から見放されることになってしまう。9日の第15節ブレーメン戦を1-2で落として、ここにボス体制は終焉を迎えた。
志半ばでクラブを後にすることになったオランダ人監督に代わって、後任に迎えられたのはペーター・シュテーガー氏だ。契約期間は、今季終了時の18年6月30日まで。51歳のオーストリア人指揮官は、3日、4季半に渡って率いていた1.FCケルンの監督を解任されたばかりである。
昨季はリーグ戦を5位で終え、25年ぶりにヨーロッパリーグの出場権を獲得するなど、好成績を残していた。だが、希望に溢れた未来は暗転。今季は極度の成績不振に陥ってしまう。シュテーガー氏にとってケルンで最後の試合となった2日のFCシャルケ04戦を2-2で終えると、リーグ戦の戦績は0勝3分11敗。勝ち星はあまりに遠かった。
このようにブンデスリーガで全く勝てなくなったシュテーガー氏を迎え入れて、ドルトムントは立て直しを図ることができるのだろうか。今季、シュテーガー新監督の“未勝利率”は、ボス前監督のそれの比ではない。