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日本代表 6年前

本田のボール運び、宇佐美は日本のリベリになれるか。ガーナ戦で期待したい2シャドー【宮澤ミシェルの独り言】

日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第7回は、日本代表対ガーナ代表について。ロシアワールドカップ前、国内でのラストゲームとなるこの一戦に期待することとは。(語り手:宮澤ミシェル)

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Junichi Ebisawa , Getty Images

西野Jはシャドーの人材が豊富

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宮澤ミシェル氏がガーナ戦に期待すること【写真:海老沢純一】

 日本代表が3バックにトライしている。これまで通りにやっても勝てない、という思いがあるのかな。だから3バックにして、中盤に人数が増える状況を作ってという戦い方を模索しているんだと思う。大事なのは前でコンパクトにするか、後ろでコンパクトにするのか。いずれにしても、攻守両面で数的優位を保てないと厳しい。

 相手にスペースと時間を与えないというのをうまくできれば、相手の良さを少し消せるかなという感じはする。それができないと、どんなシステムでやろうと厳しい結果になる。ワールドカップで対戦する国々とは実力の差があるんだから。西野(朗)さんはそれを考えているじゃないかな。普通にやっても勝てない、と。自分たちから何かを起こさないと勝ち点1や3は取れないんだと。

 前線は1トップ2シャドーの形だけど、攻撃でシャドーを置くことで、相手にミスマッチを起こさせる。シャドーってマークしづらい。センターフォワードが深みを取ると、センターバックが対応する。その前のスペース、捕まらない位置にシャドーが入れるんだ。

 ボランチが下がってくるのか、センターバックが見るのか、それともサイドバックが絞るのか。いい加減じゃなくて“良い加減”のところにポジションを取れたらミスマッチが起きる。そうやって相手を迷わせるのもシャドーの役目だから。

 ボールを持っていない時の動きでも相手をけん制できる可能性がある。シャドーを掴むのは、4バックは難しい。シャドーがバイタルに入っちゃうとボランチは後ろばかり気になってしまう。このポジションには本田(圭佑)が入るのか、原口(元気)が入るのか、宇佐美(貴史)が入るのかはわからないけど、日本はこのポジションにいい選手が揃っている。

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