欧州合宿4日目はセットプレーを確認
ロシアワールドカップ本番に向け、2日から行われているオーストリア・ゼーフェルトでの日本代表の直前合宿も4日目に突入した。
5日の日本代表は夕方から調整を実施した。この日は豪雨に見舞われた前日と打って変わって好天に恵まれ、トレーニングが始まった16時半時点の気温は28度。まぶしい太陽が照り付ける中、西野朗監督はオーバーアクションで選手たちに5分ほど指示を出し、全体練習をスタートさせた。
8日のスイス戦が3日後に迫ってきたこともあり、4-2-3-1の布陣を再確認した前日以上に念入りな実戦形式が盛り込まれると思われたが、1時間半の練習の中で行われたメニューは非常に軽め。約半分がフリーキックとコーナーキックからの攻守の確認だった。
主力組には酒井高徳、吉田麻也、昌子源、長友佑都、長谷部誠、大島僚太、原口元気、宇佐美貴史、本田圭佑、大迫勇也という前日と同じ顔ぶれが入り、キッカーは本田と宇佐美が主に務めていた。これを踏まえると、次戦はこの11人が先発し4-2-3-1の形で戦う公算が高まった。「相手の出方を見て戦い方を決めたい」と話す西野監督はスイスが1-1で引き分けた3日のスペイン戦で4-2-3-1を採用したことも加味しつつ、判断を下しているはずだ。
スイス攻撃陣は長谷部の元同僚、ハリス・セフェロビッチが1トップに陣取り、2列目は右からシェルダン・シャキリ、ブレリム・ジュマイリ、スティーブン・ツバーが並ぶ形が想定される。中でもシャキリの切れ味鋭い左足は要注意だ。実際、EURO2016のラウンド16・ポーランド戦でも華麗なバイシクルシュートを決め、見る者の度肝を抜いた。169㎝と小柄だが、傑出したシュート力を備えた26歳のアタッカーはかつてインテルでプレーし、長友の同僚でもあった。