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日本代表 6年前

コロンビア戦、心配な3つのポジション。香川に足りない『スターのメンタリティ』【宮澤ミシェルの独り言/ロシアW杯】

シリーズ:宮澤ミシェルの独り言 text by 青木務 photo by Getty Images

右SH、ボランチの一角、GKの人選は悩みどころ

 日本のスタメンは、悩みどころのポジションがいくつかあると思っている。

 西野さんが原口をどういう風に考えているか。原口は本当に頑張ってやっているけど、ディフェンスが捨て身で怖すぎるんだ。ギリギリで当たっていくシーンが多いから、守備陣からすると守備になっていないという感じ。落ち着きがないから、どのタイミングで原口が行くのかディフェンダーはわからないと思う。

 今のところは、彼の頑張りがプラスに働いている。ただ、危ないなという不安は残る。ワールドカップは相手が強い分、守備に回ることが多くなる。武藤(嘉紀)でスタートして、原口を途中から使う手もある。武藤はCFもできるから、原口投入のタイミングで一番前に移動することもできる。

 右サイドバックは酒井宏樹。彼がいると全然違う。あのフィジカルはズルいよ。ファウルの仕方もヨーロッパ人だね。強敵とばかりやってきているから、粘り腰も身についている。ネイマールだ、ムバッペだ、そういう選手にあの手この手で対応してきた。

 ボランチは山口(蛍)と長谷部(誠)かな。柴崎で行くのは少し怖い。蛍の方がまだ安心できる。柴崎はボランチだと、スペインではキリキリ舞いにされちゃって、素通りのように突破されている。パラグアイ戦のパフォーマンスだけでは正直、安心できない。練習試合だからね。今度は本番だから、山口蛍の方が何とかしそうな雰囲気はあるかな。柴崎をトップ下に持ってくるプランはあるかもしれないけど。

 あとはゴールキーパーだね。悩みどころだよ。パラグアイ戦を見る限り、中村(航輔)はメンタル的にも問題なさそうだね。ここぞという時にシュートを何とか外に弾き出せそうな雰囲気は、今は川島(永嗣)よりも中村の方がある。

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